主体性

気がつけば立春です!笑
1月って過ぎるの早いですね。笑
すっかり久しぶりになってしまって、これではダメだと思い立ち、書きます。
「主体性」について思うことを。


どこの国の話か忘れましたが、「ロバを担いだ兄弟」という話があります。
簡単に紹介するとこんな話です。


ある村に兄弟が暮らしていました。
働き者の兄弟で、その日も市場でモノを売り、ロバと兄弟2人で家路につくことにしました。
2人は、代わる代わる手綱を取り、ロバを引いて歩きました。
しばらくすると、一人の旅人とすれ違い、兄弟を見た旅人がこう言いました。
「なんと要領の悪い兄弟だ、ロバの背が空いてるじゃないか。ロバに何も載せないなら、誰か乗ればいいじゃないか。」
兄弟は話し合いをした結果、弟の勧めで、兄がロバに乗りました。
すると、二人目の旅人が近づいてきて、今度はこう言いました。
「兄のくせに、幼い弟を歩かせるとは、思いやりの無い奴だ」
それを恥じた兄は、ロバから降りて、遠慮する弟をロバに乗せ、自分が手綱を引きました。
次に、三人目の旅人に出会い、こう言われました。
「弟のくせに年上の者を敬う気持ちがないのか!」
びっくりした弟は、急いでロバから降りました。
そして二人は考えました。
「そうだ、二人で乗ればいいよ。それなら公平だ」
兄弟は、小さなロバの背に乗り、家路を進みました。
すると四人目の旅人がやってきました。
「小さなロバに二人も乗りおって、ロバがかわいそうだとは思わんのか、動物虐待だ!」
と旅人は言いました。
兄弟は何がなんだか分からなくなってしまいました。
そして、とうとうロバを担いで帰っていきました。

この兄弟に足りなかったものは何でしょうか。
そう、それが「主体性」です。
自分の視野を広げるために、人の意見を聞くことはとても大切です。
それは、自分だけでは辿り着けない場所に連れて行ってもらえますし。
だけど、そのことで知らず知らずのうちに、ロバを担いでしまっているかもしれないのです。

10人居れば10通りの考え方があります。
その全部を聞くなんてのは難しいですよね。
人の意見は聞く。
だけど、それをそのまま聞くのではなくて、それを自分なりに落とし込んで、自分なりの考えにすればいいのです。
その結果が、同じということは往々としてあります。
それはそれで、もちろんいいのです。
他人の目や意見を気にし過ぎることはありませんよ。
他人の人生を生きる必要なんてないのです。
ロバは担がない!笑
自分の人生の主役が、他人であっていいはずがないのです!

じゃあ、兄弟たちはどうすればよかったのか。
それは、一人目の旅人に会った時に、
「ありがとうございます。でも、私たちは別に先を急ぐわけでも、疲れているわけでもありません。兄弟で、話しながらゆっくり帰るのがいいんです。」
と言えばいいのです。笑
これで、何人目の旅人に会おうとも大丈夫ですね。
ロバを担ぐなんてことにはなりません。

20130205-005018.jpg

「あなたの人生は誰のための人生ですか?」
答えはとても簡単ですよね。笑
それはもちろん、ほかでもない「あなた」です。
私は、私の人生の主語は、常にどんなときも、「私」だと思っています。
私は、なにがしたいのか、どうしたいのかと、迷ったときはそこに立ち返るようにしています。
だって私の人生だから。私の人生の主役は私!笑
根本として、そこを持っていないと、自分の人生の目的を見失ってしまいそうになりますね。笑

ありがとうございます。
Tatsuru Honda



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です