終わりがあるから美しい

昨日は、形あるものはいずれ壊れるってことを書きました
ただ、やっぱり物事の終わりというのは悲しいし、楽しい時間はずっと続いてほしいものです。
けど、私は、物事は終わるから美しいと思っています。

花ってとても美しいものです。
あれほど美しいものは、他にないんじゃないかと思います。
なぜ美しいのかといえば、それは枯れるからだと思います。
花がずっと咲いていたら、美しいと感じない気がするんです。
やがて枯れるという儚さに、美を見出していると思うんです。
楽しい時間だってそうです。
その時間は、やがて終わるから楽しいんです。

さらに、私は、その楽しい時間をより最高にする方法があると思っています。
それは、形に残さないってことです。
思い出を写真などの形に残さないことで、その思い出はより一層美化されると思います。

友達と旅行した時に撮った写真や、思い出として残していた写真のデータを、間違えて消してしまったってことありませんか。
私はあります。
今の時代って、写真を現像しませんよね。
なので、データが消えたらそれまでです。
まぁ、Dropboxなどのクラウドサービスが多数ありますので、それをうまく活用してバックアップを取っておけば問題ないのかもしれませんけど。

間違えて消してしまって、さらにバックアップも取っていなかった時は、すんごいショックだったりします。
写真は思い出を振り返るのには最高のツールです。
それを失ってしまったら、それから先は自分の記憶を頼りにするしかありません。
けど、それって実は意外と良いことなのかもしれません。

人間の記憶はけっこう曖昧で、自分の都合の良いように書き換えられていくものです。
(人間より鳥の方が記憶力がいいという記事があるくらいです。)
曖昧だから、写真という客観的に判断できるものがなくなることによって、その思い出はより最高のものになると思うんですよ。
写真なんてむしろ取らないぐらいの方が良いんです。
大事な写真が消えてしまった時は、そう思いましょう!

私は、形に残さない方がいい思い出になると思っていますので、人にプレゼントするときは、なくなってしまうものを贈るようにしています。
代表的なものは花ですね。
他にもワインとかケーキとか消耗品を贈ります。
なるべく残しておけないものを贈ることによって、より最高のプレゼントにしたいのです。

終わりがあるから美しい。
形に残らないから、より一層美化される。

では、今日はこの辺で。

ありがとうございます
TatsuruHonda

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