「若者の○○離れ」は歓迎すべき

子供の野球離れが深刻らしいです。
特に小学生の野球離れがひどいようで、チームが成り立たないケースもあるとか。
この記事の中では、その原因に、「野球人口減少の原因は父親とのキャッチボールにある」とか、「費用や仲間、気楽にできる場所がないこと」があげられています。
私はこの記事を読みながら、これらが本当に原因なの?って思いました。
確かに、親子でキャッチボールしてる姿はめっきり見かけなくなりました(もともとそんなに見かけていたかというとそれも怪しい)けど、もっと大きな理由があるのではと思いました。

 

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最近よく、「若者の○○離れ」が叫ばれています。
車やビール、テレビに恋愛などなど。
あげればキリがありません。
その業界の人にとっては、これは死活問題で、なんとかその流れを食い止めようと四苦八苦していると思います。

私は、この○○離れに共通している原因には、世の中が多様化していることがあると思います。
選択肢が増えているということです。

昔は、子供がやるスポーツといえば、野球や柔道などのごく限られたものしかなくて、その中から、子供達は選んでいたと思います。
それが今はどうでしょうか。
野球は今でも人気のスポーツですけど、サッカーやテニス、ゴルフなども同じくらい人気のあるスポーツになりました。
10人中10人が違うスポーツを選択できるのが普通の時代になったんですよ。

選択肢が多様化するってことは、選ぶ側からすると歓迎すべきことです。
自分が選ぶ立場に立ったら、それは明らかです。
選択肢が多様化すれば、自分に合ったものが見つかりやすくなりますよね。
運動は好きなんだけど苦手で、自分にはスポーツは向かないって諦めていた人でも、これならできるかもというものが、見つかるかもしれないじゃないですか。

その一方で、選ばれる側の業界の人たちは、選択肢が増えると困ったことになります。
選択肢が増えると選ばれ辛くなるからです。
その結果、「昔と比べて今は野球をやる人(選ぶ人)が減った!今の若者は野球離れしている!」とかいうことが起こるわけです。
いや、確かにそうかもしれないですけど、世の中は常に変化しているんですよ。
昔と今が違って当然です。
さらにいえば、より魅力的なものが選ばれるのは自然の摂理です。
どんなものでも淘汰され、残るのは、時代にあったもの(変化に対応したもの)です。

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ちょっと話は逸れますけど、日本ではあまり人気のなかったスポーツが一躍注目されるってことが、たまに起こります。
それまでは、メディアでなかなか取り上げてもらえなかったのに、地上波でテレビ放映されたり、トップニュースで伝えられたりするやつです。
最近だと、テニスとか、女子サッカーとか。
あれは、スター選手の登場とか、世界大会で優勝することで起こるんですけど、その功績ってなんとも偉大だと思います。
だって、また一つ子供たちの選択肢を増やしたってことになるわけですから。
子供たちの可能性をまた一つ広げたんですよ。
そんな素晴らしいことはありません。

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ということで、「若者の○○離れ」は若者からすると良いことです。
これからもどんどん「若者の○○離れ」が叫ばれることを期待します。

現場からは以上です。

ありがとうございます
TatsuruHonda

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