
クリティカルマス
今回はクリティカルマスについて、書きたいと思います。
クリティカルマスってそもそもなんなのかということなんですが、クリティカルマスとは、「マーケティングに関する用語で、ある商品やサービスの普及率が一気に跳ね上がるための分岐点となっている普及率のこと」です。(出典: IT用語辞典)
わかるようなわからないような説明ですが、このクリティカルマスは、おそらく誰でも一度は経験したことがあることだと思います。
勉強やスポーツで、一生懸命努力しているのに、思ったほどの成果がでないって悩んだ経験ありませんか。
それこそがクリティカルマスです。
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努力と結果は比例すると思われているかもしれませんが、実際はそうじゃないことの方が多いんです。
縦軸に成果、横軸に努力をとってグラフ化してみると、イメージしてしまいがちなのは、下の図のような赤い線だと思います。
上り坂を徐々に上がっていくように、努力に対しての成果が少しずつ得られるようなイメージです。
でも、実際はそうじゃなくて、努力と成果の関係は、下の図の青い線のようなカーブを描きます。
最初は、全然上達しているような実感はなくて、始めた当初と何も変わっていないんじゃないかと思ってしまいます。
それでも諦めずに続けていると、ある時点から急激に成果を感じ始めます。
それまで、取れなかった点数がテストで取れだしたり、できなかったことができるようになったりします。
努力と成果の関係を表すとしたら、上り坂ではなくて、壁を登ってステージを上がっていくようなイメージです。
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努力に対しての成果が少しでも感じられれば、モチベーションを保ちやすいと思います。
でも実際は、そうなっていないことの方が多い。
壁を登っているので、登りきった時に成果が感じられ、それまではなかなか成果は感じられません。
そんなとき、もういいやとか、もうやめようって思ってしまうかもしれないんですけど、それに負けないでもうちょっとだけ続けてみて欲しいんですよね。
なぜなら、みなさん経験があるのでわかると思いますが、成長を感じられる「その時」は、ある日突然やってくるからです。
今、苦しいとか辛いと感じているなら、それはクリティカルマスを登っているからではないでしょうか。
それを越えたとき、そこにはまた新たな自分がいます。
私は何かに挑戦するときは、辛いって思っても、その新たな自分に会うまで、もう少しだけでいいから続けてみようと思うようにしています。
クリティカルマスを越えてから、それが自分に合っているのかいないのか判断してみるのも、自分のやりたいことを見つける一つの方法だと思うんです。
現場からは以上です。
ありがとうございます。
TatsuruHonda