コストは適正な人が適正に負担すべき

先日のエントリで、横浜市のマンション傾斜問題について書きましたが、その原因の一つに挙げられいたのが、コストです。
マンションの分譲事業は薄利ビジネスなので、少しでも利益を出そうと、かかるコストを極限まで削っていった結果が、このような問題につながったということです。
日本は長らくデフレに苦しんでいましたので(ここ最近こそ、その流れは変わりつつありますが)、なかなか簡単には、かかったコストを販売価格に転嫁できなかった状況だったと思います。
それが、今になって表面化しているということを考えれば、横浜市のは氷山の一角で、この先も似たような問題が出てくるのは間違いないんですよね。

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さて、コストについて今回は書きたいなと思うんですけど、消費者にとって、払うお金は、もちろん安いに越したことはありません。
ただ、マンション傾斜問題が示すように、それが本当にいいことなのかどうかは、わかりません。
かかったコストは、必ずや誰かが負担しないといけません。
表面的には安かったとしても、見えないところでコストを負担している可能性があります。

また、企業は、慈善活動で事業を行っているわけではありません。
一般的には、利益を出すことを目的に事業を行っています。
安かったりタダになっていても、そのコストはどこかに転嫁されています。
本来なら、そのコストを負担しなくてもいい人に負担させていることもあります。
携帯電話のキャリアが、長期ユーザーを冷遇しているってのがその最たるものでしょうか。

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私はタダでものは貰わないようにしていますけど、それは世の中にタダはないって思うからです。
私は、タダは好きではありません。
タダでものをもらっても、いいことありません。
自分のコストは、当然自分で負担すべきだと思いますし、それについて、消費者は寛容であるべきです。
かかったコストが、適正な人に転嫁されようになるべきなんです。

わけのわからないコストを、知らないうちに負担させられているのって耐えられます?
私だったら、なんでそれを私が負担せなあかんのじゃいって思いますね。

現場からは以上です。

ありがとうございます。
TatsuruHonda

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