イギリスのEU離脱問題

イギリスで6/23に、EUからの離脱を問う国民投票が行われます。
イギリスは、EU域内でドイツに次ぐ経済規模です。
そのイギリスがEUから離脱するとなると、EUのみならず世界経済に与える影響は計り知れません。
世論調査では、離脱派と残留派は拮抗しているようですが、その数字が発表されるたびに株価や為替が乱高下しています。
投票結果が判明するまで、また判明した後もしばらくはこの状況は続くと思います。

世界経済に大きな影響を与えてまで、なぜイギリスがEUから離脱しようとしているのかといえば、移民問題があるからです。
近年増加する移民に国民が不満を募らせており、それがEUから離脱すべしとなっているのです。
EUには移民の受け入れを拒否できないという法律があるので、移民を拒否するならEUから離脱するしかないわけです。

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私はそもそも、EUというシステムには無理があると思っています。
それぞれの国にはそれぞれの経済があって、それぞれ事情が異なります。
それにもかかわらず、単一通貨や同じ法律を適用するのは、うまくいかないと思うんですよね。

実際、移民の受け入れ拒否ができないという法律があるために、イギリスはEUからの離脱を国民投票する事態になっているわけですし、単一通貨のユーロだって、ドイツにとっては割安ですが、他の国(例えばギリシャ)にとっては割高に評価されていると言われています。
ユーロの導入でドイツは一人勝ち状態となっていますが、その恩恵は他のヨーロッパ諸国が受けるべきだったものです。
この状況を良しとしてもらえるなら、この先もEUは続いていくかもしれませんが、私はそんな風には思えません。

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私は、イギリスがEUから離脱する可能性はそれほど高くないと思っています。
世論調査では拮抗していますが、いざその時なるとなかなか踏み切れないのが人間あります。
2014年にスコットランドがイギリスからの独立を問うた住民投票でも、直前の調査では独立賛成派が反対派を上回っていました。
しかし、結果は反対派が勝ちました。
今回も、同じようなことになるんではないかと。

私個人的には、イギリスがEUから離脱するにしてもしないにしても、今回の騒動はプラスだと思っています。
イギリスの次が、今後間違いなく出てきます。
イギリスが離脱するってなったらその次は早そうですけど、そうじゃなくてもそんなに遠い将来じゃないと思いますよ。
つまりは、EUの再編が始まったってことです。
その再編は世界経済に大きく影響しますし、いろいろ世の中が変わっていくんでしょう。
EUだけではなくて、アメリカだって日本だって変わっていくと思います。

変化が好きな私としては、それはそれで楽しみです。

現場からは以上です。

ありがとうございます。
TatsuruHonda

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